ホテルスタッフ小泉です。

今日、新たに異色のプロ棋士が誕生しました。将棋のプロになるためには、幼い子供の頃に奨励会という将棋のプロ養成機関に入会して、そこで勝ち続けて最後まで生き残った者がなれます。奨励会入会自体が100人に1人とも200人に1人ともいわれる超難関で、奨励会に入会できた子供たちはそれだけで神童、天才と呼ばれます。そしてその神童、天才たちがしのぎ削って戦い、潰し合い、最後の最後まで勝ち残った者はプロ棋士としての道が開けますが、それ以外の者は強制退会となりプロへの道は断たれます。

今日、新たにプロ棋士になった小山玲央さんも過去にプロ棋士を目指していましたが、奨励会の入会試験で不合格になっており、本来であればプロ棋士にはなれません。しかし好きな将棋の道を諦めず、アマチュアの大会で勝ち続け、そして立ち塞がるプロ棋士たちをなぎ倒し、そして今日特例で奨励会経験者でない初のプロ棋士になりました。

かつては天才でも神童でもエリートでもなかった、アマチュアの小山さんが大好きな将棋を諦めず、勤めていた会社を辞めることで退路を断ち、かつては勝てなかったエリートに勝利して、夢叶える姿はとてもカッコよく思いましたし、勇気をもらえました。

出来ない理由、やれない言い訳を探して、夢を諦めたり、自分の本当の気持ちを見て見ぬふりをするのはとても簡単なのに、それをしなかった強く真っ直ぐな小山さんを見て、人生とは何かを考えさせられました。

※画像はホコリを被っていたMY将棋盤です。